79歳の父に「老人ホーム入居」を勧めたら大激怒!高齢者のひとり暮らし、続けさせて良いものか【家族からの相談】

【7-2】相談_一人暮らしの父幻冬舎ゴールドオンライン
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家事のできない高齢者が突然一人暮らしになったとき、周囲の対応の正解は? 老人ホームへの入居を勧めても「一人で大丈夫」と強気な態度を見せる人は意外と多いもの。専門家の声を聞いてみましょう。
※プライバシーに配慮し、実際の事例と変えている部分があります。

「親を老人ホームに入居させたいけれど、どの施設にすればよいのだろうか?」「他の人は老人ホームをどのように選んでいる?」
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一人暮らしになった父親。家事に困るだろうと、老人ホームを勧めましたが一人で暮らすと言い張ります。

相談者
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質問:母が急性の心臓病で亡くなり、79歳の父が一人暮らしとなりました。病気はなく、認知症もありませんが、これまで家事は母が仕切っていたので生活が心配です。一人息子の私は転勤族で同居は難しく、老人ホームへの入居を勧めましたが「そんな年ではない」と激怒してしまい……このまま一人暮らしを続けさせて良いものか悩んでいます。

MY介護の広場
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回答:お父様が一人で暮らしたいと希望されているなら、まずは尊重してはどうでしょうか。案外、楽しんで家事を学ぶかもしれません。口を出しすぎず、1か月ほど様子を見ましょう。それで困っていなければしばらくはそのままで。ただし安否確認の連絡はこまめにしましょう。会話の辻褄が合っているか、日付や曜日の感覚が狂っていないかはチェックしてください。

まともなものを食べていない、家がゴミ屋敷になっていくようなら……

質問者様は男性なのでそれほど気にならないかもしれませんが、娘さんや義理娘さんがお父様の様子を見ると、コンビニ弁当ばかり食べている、毎日部屋を掃除していないなど、細かい点に目が行ってしまいます。でも、それくらいなら放っておいてあげましょう。

とはいえ、一日一食しか食べていない、ゴミ捨てをしていない、風呂に入っていないなど、体調や清潔に悪影響を及ぼしそうなら介入が必要です。できていることを褒めた上で「掃除だけ業者に頼むとラクだよ」「弁当を届けてくれるサービスをお願いしては?」など、ピンポイントのサービスを提案してみましょう。受け入れてくれるならサービスの手配を手伝い、改めて時間をおいてみましょう。

一人暮らしは無理だと周囲が判断したら

どう考えてもこのまま一人暮らしは続けさせられないと質問者さんが判断したときには、誰かがお父様の世話をしなければなりません。

体が元気で認知症もないお父様の場合、介護保険で受けられるサービスはありません。他人に生活全般の面倒を見てもらうとすれば、お手伝いさんを雇うくらいしか解決策はないのですが、奥様以外の人に自宅で世話をしてもらうのは嫌がる男性が多く、おそらくお父様も拒否されると思います

そうなると、老人ホームへの入居がもっとも安心なのですが、「一人で大丈夫」と言い張るお父様ですから、簡単には納得してもらえないでしょう。

息子様が老人ホームについて知るところからスタート

お父様に老人ホームを勧める前に、まずは息子様自身が今どきの老人ホームについて知識を持つようにします。というのも、お父様世代は「老人ホームは寝たきりの人や認知症の人が入るところ」と認識している場合がとても多いからです。

もちろん手厚い介護や看護が必要な人が入居する老人ホームもありますが、持病がなく誰の世話を受けなくても生活できる人が入居する「自立型」の老人ホームも増えてきています。住み慣れた自宅には愛着はあるけれど、段差がある、広い庭の手入れが大変、免許を返納して買い物に行かれなくなったなど、年齢とともに自宅での暮らしに不便さを感じる人が大半です。自立型の老人ホームなら、自分でしたいことは自分で、できないことはサービスを利用すれば良いのです。

特に入居金の高額な老人ホームは「自宅より遥かに快適に暮らせる」と富裕層に支持され、建築前から入居希望者が殺到するケースも少なくありません。こうした情報を息子様が把握し、老人ホームの話をポジティブにできるように準備しておきましょう。

パンフレットや紹介動画など視覚情報を利用する

お父様に老人ホームの話をする際には、写真や動画など目で見て素晴らしさが伝わる情報を用意してください。いくら言葉で「今の老人ホームは……」と説明しても、聞く耳をもらえなければ意味がありません。

お孫さんなども一緒のときに「この温泉広いなぁ」「ホテルの部屋見たいだね」「カラオケルームやプールもある!」などと楽しい雰囲気で話題をふれるのが望ましいでしょう。

お父様が少しでも興味を持ってくれたら見学に誘うとよいでしょう。しかし、いきなり「見に行こう」と言ってもなかなか最初の一歩は出しづらいものです。先に息子様夫婦だけで見学に行き、写真や動画を撮ってきて見せるなど、ワンクッション置くのも手です。

頑固なお父様なら、プロに頼むのもあり

見学会に誘うのが難しいと感じるなら、老人ホーム選びのプロを自宅に呼んで話をしてもらうのも良いでしょう。このまま自宅に住み続けるメリットとデメリットを、第三者の目線で説明してもらうと、お父様も自分にとって何が大切なのか理解できるかもしれません。

お父様がこれから先、どのような暮らしを望んでいるかを聞き取って、数多ある老人ホームの中から満足度の高いところを選んでもらえるはずです。頑固なお年寄りの方ほど、お子様の言葉よりもプロのアドバイスを聞き入れる傾向があるようです。

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このページの監修者
脇 俊介

株式会社パセリ・株式会社パセリホールディングス取締役 兼「MY介護の広場 老人ホームを探す」統括マネジャー。
2004年に株式会社パセリ入社以来、営業部門にて「スクール検索サイト BrushUP学び」のコンサルティング営業、制作ディレクター、グループマネジャーを歴任。2014年からは新事業部「メディケア事業部」のマネジャーとして、明治安田システム・テクノロジー株式会社との業務提携をおこない、介護施設WEB検索コンテンツ「MY介護の広場 老人ホームを探す」サービスを開始。
現在は取締役業務と兼任し、入居相談員として相談者のサポートをおこなう一方、老人ホーム関連の講演活動にも精力的に取り組んでいる。

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