平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
入居一時金 | 412.2万円 | 63.0万円 |
月額費用 | 20.2万円 | 18.4万円 |
エリア | 入居一時金 | 月額費用 |
---|---|---|
全国 | 56.7万円 | 19.1万円 |
千葉県 | 63.0万円 | 18.4万円 |
埼玉県 | 35.2万円 | 17.8万円 |
東京都 | 380.0万円 | 23.4万円 |
神奈川県 | 66.9万円 | 19.1万円 |
※2025年5月時点「MY介護の広場 老人ホームを探す」に掲載の老人ホーム料金プランより中央値を算出
千葉県の老人ホームは、都市部のアクセスの良さを特徴とした施設と、自然環境を活かした施設に大きく2極化しています。
都市部施設は、船橋市・市川市・松戸市・柏市・流山市といった、東京に近い北西部エリアに集中しています。
これらの市は、東京のベッドタウンとして開けてきたエリアであり、都心へのアクセスが良好です。
そのため、老人ホームも多く建設されるようになり、通院や買い物の利便性はもちろん、首都圏に暮らす家族が通いやすいなどのメリットがあります。
一方、自然環境を活かした施設は、鴨川市・南房総市・館山市といった房総半島の山間部や沿岸部に多く、海や山の景色が身近で、リゾートの雰囲気を感じられる点が特徴です。
また、千葉県は介護サービスの質向上に注力しています。
高齢者の多様な暮らし方を支えるため、県全体でバリアフリー設計の住まいやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の整備などを推進中です。
サ高住は、バリアフリー構造を基本とし、安否確認や生活相談などのサービスが提供される住まいとして、高齢者の多様なニーズに応える選択肢として注目されています。
近年では、訪問介護事業所を併設するケースが増えたことで、介護サービスを受けながら生活できる環境が整い、利用ニーズの高まりとともに件数も増加しています。
また、介護人材の確保にも重点を置き、ICTや介護ロボットの導入、外国人材の受け入れ支援、再就職希望者への研修など、多様な人材が働きやすい環境づくりに取り組んでいます。
千葉県の老人ホームは、「住まいの選択肢」と「ケアの質」の両面から、さらなる魅力の高まりが期待されるでしょう。
出典:千葉県 千葉県高齢者保健福祉計画(令和6年度~令和8年度)の策定について
令和6年4月1日現在、千葉県の65歳以上の高齢者人口は1,742,023人(うち75歳以上987,678人)で、総人口に占める割合は27.6%(75歳以上は15.7%)です。
市区町村別で見ると、 高齢化率が最も高いのは御宿町の52.3%で、次いで鋸南町49.9%、南房総市47.8%、勝浦市46.8%、長南町46.6%の順となっています。
以上からわかるとおり、すでに人口の半数を高齢者が占める地域があるなど、千葉県では今後も高齢化の加速が想定されます。
老人ホームの需要もますます高くなっていくことが考えられるでしょう。
出典:千葉県 千葉県年齢別・町丁字別人口の結果
千葉県内の特別養護老人ホームは、2025年7月時点で、546件開設され、入居定員は31,903人となっています。
「医療介護総合確保促進法に基づく令和6年度千葉県計画」によれば、千葉県は65歳以上人口に対する介護施設(特養・老健など)の定員数が全国平均と比べて少なく、特養の入所待機者数は2023年時点で約1.1万人にのぼります。
よって、高齢者の住まい確保は、早急な対応が求められています。
出典:千葉県公式ホームページ
特別養護老人ホーム|千葉県オープンデータサイト
医療介護総合確保促進法に基づく令和6年度千葉県計画
千葉県の老人ホームの入居費用相場は、入居一時金などの初期費用が63.0万円、月額費用が18.4万円です。
全国相場と比べ、入居一時金などの初期費用がやや高め、月額費用は同額程度となっています。(2025年5月時点「MY介護の広場 老人ホームを探す」掲載の民間老人ホーム入居費用の中央値を算出)。
千葉県の入居一時金が全国相場よりもやや高い理由としては、浦安市や千葉市中央区といったベイエリアや、南房総のリゾートエリアに高級老人ホームが多く立地している点が挙げられます。
一方、月額費用が全国相場とほぼ同額であるのは、比較的安価な民間老人ホームの割合が大きく、費用を抑えやすい傾向というのが考えられます。
【東京都と千葉県の民間老人ホーム種別割合】
種類 | 東京都 | 千葉県 |
---|---|---|
介護付き有料老人ホーム | 36.6% | 14.2% |
住宅型有料老人ホーム | 13.0% | 27.3% |
サービス付き高齢者向け住宅 | 18.5% | 25.7% |
グループホーム | 31.9% | 32.8% |
※東京都・千葉県公式ホームページ掲載の各施設数より、「MY介護の広場 老人ホームを探す」が割合を算出(2025年7月時点)
老人ホーム数の多い東京都と比較して、千葉県は、住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホームの割合が大きいことがわかります。
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、介護サービスを施設が提供するのではなく、訪問介護などの外部サービスを利用して対応するため、介護職員の常駐を前提とした介護付き有料老人ホームに比べ、コストを抑えやすい特徴があります。
また、グループホームは地域密着型の小規模な施設であり、サービス内容が認知症ケアに特化したシンプルなものという側面から、他形態の施設よりも費用が安価です。
しかし、近年千葉県内では地価の上昇が見られるほか、千葉市美浜区や浦安市といった再開発地域では高級老人ホームの建設が進んでいるため、今後は費用相場が全体的に上昇する可能性があります。
出典:
千葉県 千葉県内の有料老人ホーム一覧表
千葉県福祉施設等総合情報提供システム ちば福祉ナビ
東京都福祉局 施設をお探しの方へ
一般社団法人 高齢者住宅協会 サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム
千葉県で老人ホームを探している方は、大きく以下3つの視点から施設を選んでいます。
1.「慣れ親しんだ地域」での生活を重視する
一つ目は、住み慣れた地域や家族が暮らす場所の近くで施設を選ぶという視点です。
特に千葉市、船橋市、松戸市、柏市などの都市部では、これまでの生活圏を大きく変えず、家族が頻繁に面会に訪れやすいよう、身近な範囲で施設を探す傾向があります。
2.「自然に囲まれた環境」で穏やかに暮らす
二つ目は、房総半島や九十九里地域、内陸の里山など、豊かな海や山に囲まれた環境の施設を選ぶという視点です。
温暖な気候と美しい景観の中で、心穏やかに過ごし、リラックスできる生活を重視したい方に人気があります。
3.コストを意識し、東京方面から移住する
三つ目は、東京方面からの転居において、費用効率を重視するという視点です。
東京都内の老人ホームと比べ、千葉県は費用を抑えつつも、都心への良好な交通アクセスを維持できるため、経済的なメリットと快適性を求める方に選ばれています。
このように、千葉県には都市型の利便性を持つ施設と自然に恵まれた環境の施設があり、幅広い選択肢が用意されています。
老人ホームを選ぶ際は、ご自身の身体状況や介護の必要性を考慮するのはもちろんのこと、日々の生活における快適性、そして費用とのバランスを総合的に見極め、最適な住まいを見つけることが大切です。
千葉県内の地域包括支援センターでは、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、介護・医療・福祉の連携強化や、認知症支援体制の整備を進めています。
あわせて千葉県は、市町村による地域包括ケアシステムの構築を、多角的に支援している点も特徴といえるでしょう。
2025年7月時点で、県内には238ヶ所の地域包括支援センターが設置されており、地域包括ケアシステムの中核を担っています。
県内での地域包括ケアシステムの取り組み事例としては、柏市が高齢化が顕著な豊四季台団地でモデルプロジェクトを展開(2010年~2024年の14年間)。
医療・看護・介護の連携ルールや相互関係を築き、高齢者の在宅医療を中心に、生活支援、介護予防、住まいの整備などを進めました。
地域包括支援センターは、主に生活支援を担い、高齢者の困りごとの把握・解決に取り組む体制整備を強化。
地域の関係者とも連携して多世代の居場所づくりをおこない、引き続き高齢者の生活サポートを実施しています。
出典:
千葉県公式ホームページ
地域包括支援センター
千葉県高齢者保健福祉計画(令和6年度~令和8年度)の施策体系
柏市 長寿社会のまちづくり~地域包括ケアシステムの構築に向けて~
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