進行性難病で余命宣告を受けた夫の退院にあたり、施設探しをされた事例。手厚いリハビリと迅速な対応が可能な少人数ユニットケア施設への入居までの経緯と相談員の対応について解説します。
※プライバシー保護のため、実際の事例を一部変更しています。また、お名前はすべて仮名としています。

この記事でわかること
- 実際の相談から入居までのプロセス
- 進行性の難病を抱える方が、医療的なケアとリハビリを両立できる施設の探し方
- 「呼んだらすぐに駆けつけてほしい」という切実なご要望に応える施設の見極め方
- ご本人・ご家族双方の想いを尊重した施設選びのポイント
こんな状況でお悩みの方に
- 進行性の病気を患うご家族の在宅介護に限界を感じている
- 病院からの退院は決まっているものの、次の行き先が決まっていない
- 余命宣告を受けた家族に、少しでも穏やかに、できることを諦めずに過ごしてほしい
- 医療的なケアだけでなく、リハビリにも力を入れている施設を探している
- 体が思うように動かせない本人が「すぐ来てもらえる」安心感を求めている
このようなお悩みを持つご家族から、実際にいただいたご相談を事例としてご紹介します。
ご相談の背景
・ご相談者様:ご入居予定者様の配偶者(妻:みどり様)
・ご入居予定者様:茂様(70代後半・要介護4)
・ご希望エリア:東京都都心6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、文京区)
夫の茂様は進行性の難病を患われており、ご自宅で妻のみどり様が介護をされてきました。しかし病状の進行にともない入院することとなり、在宅での介護は困難であるとの判断が伝えられました。退院することは決まっているものの、次の生活の場が定まっていない状態でのご相談でした。
ご本人様のご意向
病院での生活は行動の制限が多く、茂様としては一日でも早く病院を出て、自分らしく過ごせる環境に移りたいという強いご希望をお持ちでした。
また、余命宣告を受けている状況ではありましたが、「諦めたくない」というお気持ちから、リハビリによって少しでも病状の進行を食い止めたいというご希望もありました。
加えて、体が思うように動かせないからこそ、「何かあったときにすぐに駆けつけてもらいたい」という、ご本人にとって切実なご要望もありました。
ご相談者様のご意向
みどり様は、ご本人のこうした願いを何とか叶えてあげたいという思いが強く、リハビリ体制が手厚い施設を中心に探されていました。茂様の意向を最優先にしながらも、ご自身も安心して任せられる施設であることを重視されていたのが印象的なご相談でした。
相談員によるご提案のポイント
ご家族の状況とご意向を踏まえ、担当の相談員は以下の3つの観点から施設をピックアップしてご紹介しました。
① ご主人の病状でも受け入れ可能な施設であること
進行性の難病という医療的な背景がある中で、まず前提となるのが「受け入れ体制が整っているかどうか」です。医療連携の有無や、看護職員の配置、緊急時の対応体制などを確認し、実際に受け入れ可能な施設に絞り込んだうえでご紹介しました。
② リハビリが手厚く、個別対応が可能であること
ご本人の「少しでも進行を食い止めたい」という願いに応えるため、リハビリ専門職の配置人数や、個別リハビリプログラムの有無を重視して選定しました。画一的なリハビリではなく、病状やその日の体調に合わせて個別に対応してもらえるかどうかを確認しています。
③ 職員配置が手厚く、呼びかけにすぐ対応できること
「呼んだらすぐに駆けつけてほしい」というご本人の切実なご希望に応えるため、職員配置基準や夜間帯の人員体制、ナースコールへの応答体制などを確認したうえで施設をご提案しました。
ご入居の結果
最終的に、医療提携が手厚く、少人数単位でケアを行うユニットケア方式を採用した介護付き有料老人ホームにご入居されました。
ユニットケアは、少人数のグループごとに専任の職員が配置されるケア形態のため、一人ひとりの状態変化に気づきやすく、呼びかけへの対応もスピーディーになりやすいという特徴があります。医療連携体制も整っており、進行性の病気を抱える茂様にとって、医療面・生活面の両方で安心できる環境が整いました。
みどり様も定期的に面会に行かれており、茂様は落ち着いたご様子で日々を過ごされています。ご本人の「早く病院を出たい」「リハビリを続けたい」「すぐに来てほしい」という3つのご希望と、みどり様の「本人の願いを叶えたい」というお気持ちの両方に応えられた事例となりました。
この事例からわかる、施設選びのポイント
| 確認ポイント | チェックすべき内容 |
|---|---|
| 医療対応力 | 提携医療機関の有無、看護職員の配置時間、緊急時対応の流れ |
| リハビリ体制 | リハビリ専門職の人数、個別プログラムの有無、頻度 |
| 職員配置・応答体制 | 日中・夜間の職員配置基準、ナースコールへの対応スピード |
| ケア形態 | ユニットケアなど少人数制の有無、一人あたりの職員の目配りのしやすさ |
| ご本人の意向の反映度 | 本人の希望(退院時期・リハビリ継続・すぐ来てほしい等)がどこまで実現できるか |
進行性の病気を抱えるご家族の施設探しでは、医療的な受け入れ体制だけでなく、「ご本人がどう過ごしたいか」という意向をどこまで実現できるかが、施設選びの重要な軸になります。
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まとめ
今回の事例は、進行性の難病を患う茂様の「早く退院したい」「リハビリを続けたい」「すぐに駆けつけてほしい」という3つのご希望と、みどり様の「本人の願いを叶えたい」という強い想いに寄り添いながら、医療連携とリハビリ体制、職員配置の手厚さを軸に施設を絞り込んでご紹介した事例です。
同じように進行性の病気やご本人の強いご希望を抱えながら施設探しをされているご家族は少なくありません。マイ介護ホーム入居相談窓口では、こうした個別のご事情に寄り添いながら、実際に施設を見学同行するなど、一人ひとりに合った施設選びをサポートしています。お困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。
このご相談事例に関連したよくある質問
Q. 進行性の難病でも入居を受け入れてもらえる施設はありますか?
A. 施設によりますが、医療連携が手厚く看護職員の配置体制が整った施設であれば受け入れ可能な場合があります。まずは病状や医療的な必要度を相談員にお伝えください。
Q. リハビリを個別に受けられる施設はどう見分ければよいですか?
A. リハビリ専門職の配置人数や、個別プログラムの有無・頻度を事前に確認するのがポイントです。
Q. 「呼んだらすぐに来てほしい」という希望は伝えても良いのでしょうか?
A. もちろん問題ありません。職員配置基準や夜間帯の人員体制、ナースコールへの応答体制を確認したうえで、希望に合う施設をご提案することが可能です。
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