平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
入居一時金 | 730.6万円 | 89.8万円 |
月額費用 | 27.7万円 | 24.0万円 |
エリア | 入居一時金 | 月額費用 |
---|---|---|
東京都 | 89.8万円 | 24.0万円 |
埼玉県 | 12.8万円 | 18.4万円 |
千葉県 | 19.2万円 | 18.4万円 |
神奈川県 | 21.0万円 | 20.0万円 |
※2025年1月時点「MY介護の広場 老人ホームを探す」に掲載の老人ホーム料金プランより中央値を算出
東京都の老人ホームは、多様なニーズに対応した施設が充実しています。
都心部はアクセスの良さが魅力で、駅近の施設が多い傾向です。
また、医療機関との連携が強い施設も多く、高齢者が安心して暮らせる環境が整っています。
一方、郊外には広い敷地を活かした自然豊かなホームもあり、ゆったりと過ごしたい方に適しています。
費用は全国平均より高めですが、手厚い介護サービスを提供する施設も多く、認知症対応型やリハビリ特化型など、専門性の高い施設も増えています。
公的施設である特別養護老人ホーム(特養)や、民間企業が運営する介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など、選択肢が豊富なのも特徴です。
東京都の65歳以上の人口は、2024年9月15日時点の推計で約311万8千人と報告されています。
これは前年と比べて約5千人の増加で、高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は23.5%となり、過去最高を記録しています。特に75歳以上の人口は約181万5千人で、前年より約5万4千人増加しています。
出典: 都庁総合ホームページ 令和6年「敬老の日にちなんだ東京都の高齢者人口(推計)」の概要
東京都の特別養護老人ホーム(特養)の施設数は586件、定員総数は54,155人となっています(2025年5月現在、東京都福祉局調べ)。
介護度が重たい方が入所でき、比較的安価な費用の特養は、従来より人気が高く、待機者が多く発生しています。
東京都の特養の待機者数は、要介護3以上の方で43,496人と報告されています(東京都福祉協議会調査)。
これは前年度の36,337人から約20%の増加となっており、東京都の高齢化率が23.5%と過去最高を記録した状況とも重なります。
このように、東京都内の特養待機者数はいまだ4万人以上が待機しており、すぐに入所することは難しい状況が続いています。
急いで入所したい方は、特養に入所するまでのつなぎとして、有料老人ホームへの入居も検討しておくとよいでしょう。
出典:
東京都福祉局 施設をお探しの方へ(1 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設))
東京都社会福祉協議会 令和6年度 東京都内特別養護老人ホーム入所(居)待機者に関する実態調査
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といった民間施設の入居費用の全国相場は、入居一時金が20万円程度、月額費用が19万円程度です(2025年5月時点「MY介護の広場 老人ホームを探す」掲載の全国民間施設の費用中央値を算出)。
なぜ、東京都の老人ホームは、全国相場よりも高額な費用設定となっているのでしょうか?
1. 土地価格の高さが影響
東京都は全国でも地価が高い地域です。特に都心部では土地の取得や賃貸にかかるコストが膨大で、これがそのまま施設の運営費用に反映されます。
さらに、限られた敷地内で快適な住環境を整えるためには、最新の建築技術や設備投資が必要となり、結果として入居費用が高くなります。
2. 高級老人ホームの増加
近年、東京都内では高級老人ホームの新規開設が増加しています。
例えば、2024年10月に開業した「パークウェルステイト西麻布」は、地上36階建ての高層タワー型施設で、広々とした居室や充実した共用施設を備えています。
また、高品質な食事サービスや24時間体制の看護サポートを実施しており、その分入居一時金や月額費用は高額な傾向にあります。
東京都内の高級老人ホームの入居一時金の平均が2,690万円(※)と都内の老人ホーム全体の平均費用を押し上げる要因となっています。
今後も、質の高い生活環境を求める高齢者のニーズが高まり、高級老人ホームの需要はさらに拡大すると予想されます。
東京都の高級老人ホームを見てみる
(※)MY介護の広場・高級老人ホームサイト
に掲載している都内施設142件の標準的なプランの入居一時金平均額を算出。
3. 介護・医療サービスの充実とスタッフの人件費
東京都の有料老人ホームは、医療機関との連携が強く、専門性の高いケアを提供する施設が多いことも特徴です。
認知症ケアやリハビリに特化したホーム、24時間看護師が常駐する施設など、手厚いサポート体制を備えた施設が増えています。
こうした高度なサービスの提供には相応のコストがかかるため、月額費用は全国平均と比べて高めとなる傾向があります。
また、東京都内の介護職員や看護師の給与水準は他県よりも高く、介護業界全体で人手不足が深刻化する中、優秀な人材を確保するために待遇の向上が求められています。
適正な給与を維持するための人件費が施設運営コストを押し上げ、結果として入居費用にも影響を与えています。
4. アクセスの良さと利便性の高さ
東京都内の有料老人ホームは、駅近や交通の便が良い場所に立地することが多く、家族が訪問しやすいというメリットがあります。
特に都心部では共働き世代が多く、親の介護と仕事を両立しやすい環境を求める人が多いため、アクセスの良い施設には高い需要があります。
その結果、人気エリアの施設は料金が高額傾向となっています。
東京都の老人ホームは「コストとサービスのバランス」がポイント
このように、東京都の有料老人ホームの費用が高い背景には、土地価格、人件費、運営コスト、サービスの質など、さまざまな要因が関係しています。
とはいえ、費用が高い分、充実した介護・医療体制や快適な居住環境が整っている施設も多く、安心して暮らせる選択肢が豊富に揃っています。
施設選びの際には、費用だけでなく、提供されるサービスや立地の利便性など、自分や家族のニーズに合ったホームを見極めることが大切です。
東京都内でも、リーズナブルな料金設定の施設や入居金0円プランを用意しているホームもあるため、選択肢を広げて検討してみるのもよいでしょう。
東京都内の施設は費用が高額になりやすく、「できるだけ費用を抑えたい」という理由から、近隣県の施設を検討する方も増えています。
例えば、東京都の老人ホームの月額費用の中央値は約24万円です。
これに対し、神奈川県では約20万円、千葉県や埼玉県では約18.4万円と、東京都よりも月額で4万〜6万円ほど安い傾向があります。
(※2025年現在「MY介護の広場 老人ホームを探す」調べ)
また、東京都は交通の便が良く、近隣県から都心部へのアクセスもしやすいため、入居後も家族が面会に訪れやすい環境を整えやすいという利点もあります。
費用面だけでなく、家族の面会頻度や緊急時の対応なども含め、アクセスの良さや生活の安心感にも目を向けて選ぶことが重要です。
日本全国には、「地域包括支援センター」という、高齢者の暮らしをサポートする、介護・福祉・医療の総合的な相談窓口が機能しています。
東京都の地域包括支援センターは、各市区町村が運営、450か所以上設置されており、高齢者本人だけでなく家族や地域住民も利用できます。
さらに東京都では、地域ごとに異なる高齢者のニーズに対応するため、独自の支援策を実施しています。
例えば、新宿区では外国人高齢者向けの多言語相談を提供し、世田谷区では住民と協力して「認知症カフェ」などを開催するなど、地域の実情に合わせた支援が進められています。
東京都の地域包括支援センターは、介護相談以外にも、医療・介護・福祉を結びつける地域の支え手として重要な役割を担っています。困ったときの相談先として、積極的に活用しましょう。
出典:
東京都福祉局 地域包括支援センター及び在宅介護支援センター一覧
新宿区 高齢者の方へ
世田谷区 認知症カフェについて
東京都で交通の利便性の高い老人ホームはこちらから検索できます。
【東京都】駅チカ・アクセス良好な老人ホーム・介護施設
東京都で24時間看護師がいる老人ホームはこちらから検索できます。
【東京都】24時間看護師常駐の老人ホーム・介護施設
東京都における認知症対応の老人ホームはこちらから検索できます。
【東京都】認知症対応の老人ホーム・介護施設
東京都の広い居室がある施設はこちらから検索できます。
【東京都】広い居室のある老人ホーム・介護施設
東京都内で高級老人ホームはこちらから検索できます。
【東京都】高級老人ホーム