軽費老人ホーム(ケアハウス)とは
- 老人ホーム・介護施設の種類
- 2016/05/02

軽費老人ホームとは、60歳以上(夫婦の場合、どちらかが60歳以上)で身の回りのことは自分でできるが、自立した日常生活を過ごすのが不安で、経済や家庭の事情等により家族と同居困難な方向けの入居施設です。
有料老人ホームに比べて低料金で入居できますが、入居条件を満たす必要があります。
- 軽費老人ホーム(ケアハウス)とは
- 軽費老人ホームの入居条件について
- 軽費老人ホームの設備について
- 軽費老人ホームでの日常生活について
- 軽費老人ホームでかかる費用
- 軽費老人ホーム入居時の注意点
- 低額型の老人ホームをお探しの方へ
軽費老人ホーム(ケアハウス)とは
軽費老人ホームとは、60歳以上(夫婦の場合、どちらかが60歳以上)で、身の回りのことは自分でできるが、身体機能の低下等で自立した日常生活を過ごすことに不安がある方、身寄りのない方、家庭の事情等により家族との同居が困難な方が入居するための施設です。
収入により入居費用の減免があるため、比較的低料金で入居できる施設といえるでしょう。
一方で、施設によっては常時介護が必要な状態になった場合は、特別養護老人ホームや介護付有料老人ホームなどへ移らなければならないケースも。
受けられるサービス内容は、基本的に生活支援サービスで、食事の提供・家事などの生活支援・緊急時の対応となっています。
なお、軽費老人ホームは、種類が3タイプ(A型、B型、ケアハウス)に分かれています。A・B型の軽費老人ホームは、将来的に廃止を検討しており、現在「軽費老人ホーム」といえば、そのほとんどをケアハウスが占めています。
※注)ケアハウスには、生活支援サービスのみをおこなう「一般型施設」と、介護やリハビリなどのサービスも提供する「介護型施設」があります。
軽費老人ホームの形態(A型、B型、ケアハウス)による違い
受けられるサービス内容や入居条件は大まかに同様となっていますが、A型、B型、ケアハウスそれぞれの形態で、異なる点もいくつかあります。
例えば、軽費老人ホームのA型とB型では食事サービスの有無が大きな違いといえるでしょう。
A型は食事の提供がありますが、B型は自炊が基本です。なお、ケアハウスにも食事の提供があります。
ケアハウスの中でも種類が分かれ、特定施設入居者生活介護の指定を受けている「介護型施設」では、生活支援のほかに、身体介護が提供するサービスに含まれています。
要介護認定を受けている方でも入居可能な点は、A・B型および一般型のケアハウスとは大きく異なります。
軽費老人ホームの入居条件について
60歳以上の単身者または、夫婦のどちらかが60歳以上であることを前提とし、家庭や家族の事情で自宅生活が困難な方が対象となります。
なお、介護型ケアハウスの入居は、「要介護度1以上の65歳以上の高齢者」が条件となっていますので注意しましょう。
また、入居にあたっては、軽費老人ホームを認可している自治体の住民が優先される点も覚えておきましょう。
その他の詳しい入居条件については、入居を検討している施設へ事前に確認することをおすすめします。
軽費老人ホームの設備について
ケアハウスの施設内にある設備などは、施設種類(A型、B型、ケアハウス)で大きな違いは無いようです。館内や居室はバリアフリー設計になっていて、車椅子でも生活しやすいように配慮されています。
居室は個室タイプで、洗面所やトイレ、収納スペース、簡単な調理設備を完備。浴室については、介護が必要な方も入れる浴室の設置が義務づけられています。多くの施設では共同浴室が設けられているでしょう。
また、施設によっては夫婦用の2人部屋が用意されている場合もあります。
軽費老人ホームでの日常生活について
軽費老人ホームは、ほかの介護施設とは異なり、自宅と同じような生活を送るための施設です。そのため、基本的には入浴や食事、洗濯、掃除などの日常生活は自分でおこないます(介護型ケアハウスを除く)。
また、サークル活動やレクリエーションを開催している施設も多いようです。
介護型ケアハウスでは、24時間体制で介護サービスを受けることが可能なほか、A・B型、一般型ケアハウスでも、外部の介護事業所と契約することで、訪問介護などの介護保険サービスが受けられます。
軽費老人ホームでかかる費用
軽費老人ホーム(A・B型・ケアハウス)の中には、初期費用として保証金がかかる施設があります。
これは、敷金のようなもので、退居する際の清掃・修繕費や家賃滞納時の補填分に充てられます(残金は返金)。
地域や施設などにより異なるようですが、数十万円~百万円程度が保証金の相場のようです。
その他月々かかる費用として、居住費、食費、日用品費、介護保険サービスを利用している場合はサービス費自己負担分などが挙げられるでしょう。
なお、入居対象者は、低所得者の方を中心としているため、居住費と食費については、入居者の収入により段階的な減免措置があります。
A型・B型・ケアハウスでも月々かかる費用は異なり、介護型ケアハウスは費用が高めの傾向です。
ちなみに、生活保護を受けている方の月額費用相場は月6~10万円、減免措置の対象にあたらない方の相場は14~16万円程度となっています。
軽費老人ホーム入居時の注意点
公的な施設で数が少ない
軽費老人ホームは、公的な施設のため、全国的に数が少ないという特徴があります。
人口の多い東京都にあるB型軽費老人ホームは、1件しかないということからもその少なさはわかるでしょう。
施設の規定を緩和した「都市型軽費老人ホーム」制度もありますが、導入している自治体は数が少なく、1施設あたりの定員数も少ない状況です。
また、収入により入居費用の減免措置があることから、生活保護や低所得者の入居希望が多く、施設は満室傾向にあります。
予算があまりないが、急いで入居したいという場合は、低額型の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に一旦入居するのがよいでしょう。
低額型の老人ホームをお探しの方へ
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