施設から施設への「転居・住み替え・引越し」はどうすべき?相談事例が多い引越し理由とは

  1. 転居したい理由を明確にしよう
  2. 転居せざるを得ない理由とは?
  3. 転居理由をランキングで紹介
  4. 転居先を探す前にやるべきこと
  5. 転居先施設の探し方
  6. 困ったら施設探しのプロに相談
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「MY介護の広場」入居相談室では、数多くのお客様から施設探しのご相談をいただいております。その中でも最近耳にする内容として、「老人ホームに入居中だけど、別の老人ホームに入居したい」という方が増えております。今回は実際に相談のあった事例やランキングを元に、施設から施設への「転居・住み替え・引越し」を検討する際に事前確認すべきポイントや、実際の転居先の探し方について記載いたしました。施設からの引越しをご検討されているご本人様やご家族様はもちろん、ご相談を受け持つ「ケアマネージャー様」も参考にしてみてください。

転居したい理由を明確にしよう

数多くの資料請求や施設見学などを経て、ようやく入居ができた老人ホーム。しかし、実際にホームで過ごしていく中で「イメージと違う」「色々と問題が出てきた」という方も多くいらっしゃいます。

まずは、転居したい理由を整理、一度冷静に分析することで、「絶対に転居しなければならないのか」改めて考えるキッカケになります。

では、「MY介護の広場」入居相談室に届いた転居理由を見てみましょう。

転居せざるを得ない理由とは?

転居をご検討される際には、さまざまな理由が考えられます。

● 介護度が上がり、医療サポートが必要
● 金銭問題で、継続入居が難しい
● 認知症が強まり、退去が必要になった

上記のような場合には、物理的に現在のホームで生活を継続していくことが難しくなるため、転居先を探すことが必須となります。もちろん、すぐ施設側から退去を勧告されることは少ないですが、ある程度の期間内で転居先を探す必要が出てきます。

MY介護の広場へあった実際のご相談事例

ケース1:介護度の変化と施設への不満

90代女性
相談内容
同じ施設で3度目の転倒となるため、施設に対しての不安感があり、退院後に転居したいというご相談でした。リハビリができる施設で同じ価格帯で入居できる有料老人ホームを希望されています。
転居後
退院後そのまま転居できる施設をご希望でしたので、比較的早めに入居の相談ができる施設を複数ご紹介しました。
その中より、理学療法士、作業療法士等の機能訓練指導員が常駐する施設に決定されました。
ご本人が長年住んでいるエリアで探したいと言う事でしたが、面会されるご家族からは少し遠方でしたので、駅近でご家族も行きやすくなった点も喜んで頂いています。

ケース2:急いで決めた施設が合わなかった

70代男性
相談内容
退院が急に決まり、2、3施設見学した中で、空きのあった老人ホームへ入居を決定。お酒が飲めないことがストレスで、自部屋で活動できる施設のご希望をいただきました。
軽度認知症のため、酒量を管理してもらえるような施設があればベストということでした。
転居後
認知症の影響で一人では出歩けないため、施設内で楽しめるかがポイントとなる方でした。
他の方と交流するより、マイペースに自室で過ごしたい方ですので、施設内に自販機があるのとお酒飲めることが気に入り、転居に至りました。

ケース3:住み慣れた土地に帰りたい

70代女性
相談内容
長く京都で生活をしていましたが、親戚が関東にいるということから、関東の施設にて生活をしていらっしゃいました。今回身元保証人を親戚から保証会社へ変更することがきっかけとなり、住み慣れた関西への転居を希望されました。
エリアに加えお部屋の広さ、アクセスの良さ、周辺環境、費用、火災などの緊急時の対応も重要なポイントでした。
転居後
大きく立地条件は変わりましたが、転居の大きな理由となった友人の近くに引っ越したいという希望が叶い、楽しい生活を送られています

このように、様々な理由があり、一度入居した施設と合わなくなる事例は多々ございます。「せっかく入ったから…」「引越しが面倒だから…」とあきらめる前に、どのような不安や不満があるのか、一度お気軽に相談ください。

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お問い合わせフォームは「こちら

転居理由をランキングで紹介

ご相談の多い順にランキング形式で、転居理由をご紹介いたします。

1位 施設側への不満

● 自分にだけ対応が冷たく感じる
● 入居当時よりサポートが雑になった
など

2位 人間関係への不満

● 他入居者から誹謗中傷を受けている
● 自分と折り合いのつかない方が多い
など

3位 金銭的な理由

● 諸事情で、金銭負担が少ない施設へ転居した方が良いと家族に言われた。
● ナースコールを使う度に料金が掛かってしまい、介護が重たくなると不安。
● 介護サービスのオプションに加入しているが費用が高くて困っている。

4位 生活の中での不満

● 毎日が退屈で、やる気が出ない
● 自分の趣味を活かせる環境が欲しい
など

5位 身体状況の悪化

● 認知症が強まり、退去勧告をされた
● リハビリや医療行為が必要になった
など

転居先を探す前にやるべきこと

現在の入居施設で不足している事項を整理

現在の施設でどのようなサービスが不足しているのか、改めて整理してみましょう。

例)
● 夜間の看護師の常駐
● 認知症の受け入れ体制
● リハビリへの対応力  など

入居費用の見直し(妥当額の再設定)

現在の月額費用がいくらなのか、今後の予算はいくらが妥当であるかを確認しましょう。入居時に一時金をお支払いされた方は、一時金の返還額についても把握しておきましょう。
※下記に、一般的な計算式を記載いたします。

例)
●入居一時金:1,000万円
●償却期間 :5年間(60ヶ月)
●初期償却率:20%

2年間(24ヶ月)住んでから、退去した場合の返還金を計算してみましょう。

入居一時金 ×(100%-初期償却率)÷償却期間 ×(償却期間ー入居期間)
= 返還金

それぞれの金額を当てはめてみると、

1,000万円 ×(100%-20%)÷60ヶ月 ×(60ヶ月-24ヶ月)
= 480万円(こちらが返還金額)

尚、居室清掃や修繕が必要な場合には、返還金額が一部異なります。

転居時期について

1ヶ月以内・3ヶ月以内など、施設の担当者からある程度の目安時期を告げられます。その期間に併せて、情報収集や実際の施設見学などを行う必要が出てきます。
転居先が決まってからも、実際の入居までには面談や書面手続きで、多少時間が掛かります。

転居開始の目安時期から逆算をして、「いつ頃までに次の施設を決めるか」をご家族内で把握しておきましょう。

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転居先施設の探し方

現状確認が済んだ後は、実際に次の施設候補を探していきましょう。探し方は色々ありますが、今回は大きく3種類の方法をご紹介します。

自分で探してみる

主にインターネットを通じて、情報収集をする方法です。 各施設の資料請求はもちろん、見学予約なども行い、最適な施設を見つけます。

【メリット】
● 自分のペースで施設が探せる
● 自分の希望条件を優先して探せる


【デメリット】
● 複数の施設の見学調整が面倒
● どれが良いか分からなくなることも

ケアマネ、ソーシャルワーカーに相談

ケアマネージャーなどに相談をし、どの施設に入居すべきか決める方法です。実際のケアプランを作成している担当者に相談をすることで、今後必要になる介護サービスについてもしっかり情報が得られます。

【メリット】
介護現場のスタッフに聞くことで、より詳しい内情を知ることができる。
周辺の施設情報を数多く保有しているので、情報の引継ぎもスムーズに行える。


【デメリット】
希望エリアが広い場合、担当者がすべての施設情報を網羅していないケースも。
施設の紹介はできるが、見学日程の調整や見学は、自分で行うことが多い。

紹介サービスを利用する

介護施設を専門に扱う「紹介サービス」を利用する方法です。電話の相談はもちろん、メール相談もできる為、気軽に相談できるのも特徴です。

【メリット】
扱う情報量が多いため、自分の希望条件を反映させやすい。
「資料手配・見学調整・見学同行」など各種サービスを受けられるケースも。


【デメリット】
初回の相談を面倒に感じることも。
紹介業者により、情報量に格差がある。

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困ったら施設探しのプロに相談

転居を考える理由や、転居先の探し方について記載しましたが、いかがでしたでしょうか。入居中施設からの転居は、思っているより労力を使うことが多いのが現状です。

転居理由を整理し探すポイントが分かっていても、「金銭の確認・施設探し・施設見学」はもちろん、周囲への精神的配慮など、色々と気苦労をされている方が多く見受けられます。

困ったときは「MY介護の広場」へ相談!

紹介サービスを利用した場合には、前述でご紹介したメリット以外にも

● 施設の職員には、内密で探したい
● 家族内で情報を把握したい
● 介護オプションについて知りたい

資料準備はもちろん、見学調整・見学同行なども実施しているのでお気軽にご活用ください。

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