脳梗塞とは?

  1. 脳梗塞とは?
  2. 脳梗塞はなぜ起こるの?
  3. 脳梗塞には種類がある!?
  4. 脳梗塞の警告!「一過性脳虚血発作」とは
  5. 脳梗塞が起こったらどうするべきなの?治療方法も紹介!
  6. 覚えておきたい!「FAST」とは
  7. 脳梗塞を防ぐには?
  8. よくあるQ&A
  9. 介護のお役立ち情報を随時配信!
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厚生労働省の統計によると平成29年、日本人の死因第1位は「がん」、第2位は「心疾患(高血圧症を除く)」、そして第3位に「脳血管疾患」になります。脳血管疾患の内訳では、脳梗塞が最も多く、生命にも関わる重篤な病気です。脳梗塞発症後には様々な後遺症を残すケースが多く、認知症や寝たきりの大きな原因になっています。脳梗塞を引き起こす要因では、高血圧、糖尿病、高脂血症など、生活習慣病が関わっていることがほとんどであり、ほかにも飲酒や喫煙といった生活習慣も深くかかわっています。脳梗塞を予防していくためにも、まずは生活習慣を見直し、改善していくことが必要です。

当コラム内容について

脳梗塞について、インタビュアーに専門家の1見解をもとにまとめました。
以下でご紹介する内容で異なる場合もあるかもしれませんが、ご理解の程よろしくお願い致します。

脳梗塞とは?

脳血管の詰まり血流の途絶えにより、脳細胞が死んでしまう症状!

脳梗塞とは、血栓(血のかたまり)が脳の血管に詰まってしまうことで血流が滞り、もしくは途絶えてしまうことで引き起こされる病気です。脳には身体活動に必要な栄養素や酸素を含んだ血液がたくさん流れていますが、それを溜めておくことはできません。わずかな時間でも血流が滞ったり、途絶えたりすると脳の神経細胞が完全に死んでしまいます。また、再生することが困難になります。
脳梗塞を起こすと生命への危険や後遺症が残ることがあります。脳梗塞は突然発症し数分から数時間の間に急速に進行するため、一刻も早く治療につなげて血流を再開させることが大切です。

脳梗塞により起こる症状について

脳梗塞では、血流が途絶えた部分で障害が起こります。また、梗塞を起こした部位によって症状に違いがあります。

初期症状としては「左右どちらかの手足に力が入らず、物を想としてしまう」「ものが二重に見える」「体の半分がしびれている」「言葉がなかなか出ない」「呂律がまわらない」などが見られます。ほかにも、嘔吐、めまい、人の言うことが理解できない、意識を失うなど、その症状は様々です。
こうした症状は一つだけの場合と、複数重なって出る場合があります。時間が経つごとに悪化していくので、早期発見、早期治療が重要になります。

脳梗塞はなぜ起こるの?

大きな原因は「動脈硬化」によるもの!

脳梗塞を引き起こす大きな原因として、動脈硬化が挙げられます。動脈硬化は、加齢と長年の生活習慣によって血管が硬くなってしまう状態をいいます。通常だと血管は柔軟性や弾力性があり、血液が滞りなくスムーズに流れるようになっています。しかし、血管が硬くなると血管の内腔に血栓が付着しやすくなります。さらに血液中に流れる悪玉コレステロールが沈着しやすくなり、ドロドロした粥状の物質となって血管の内腔が狭くなります。

こうした原因によって血液の流れが滞り、血の塊が作りやすい状態になります。さらに、その塊が血管に詰まって血流が途絶えることで脳梗塞が起こります。

動脈硬化になりやすい要因

動脈硬化になりやすい要因としては、悪玉コレステロールが大きな原因となります。他にも血管に負担をかける要因として、高血圧、高脂血症、糖尿病などがあります。それに加えて食生活、飲酒、喫煙などの生活習慣も大きな要因となっています。

脳梗塞には種類がある!?

血管のつまり方により種類が異なる!

脳梗塞は脳に酸素や栄養素を届けるための血流が狭くなったり、詰まってしまったりすることで起こる病気です。その詰まる原因には「アテローム血栓性脳梗塞」「ラクナ梗塞」「心原性脳塞栓症」と大きく3つのタイプに分かれます。

アテローム血栓性脳梗塞

脳に血液を送っている太い動脈が、動脈硬化によって硬くなり狭くなっている部分にコレステロールが沈着、ドロドロしたお粥のような固まりができます。このことを粥腫(アテローム)といいます。
粥腫の部分に血栓ができて血流をふさいだり、血管の壁についていた血栓がはがれて末梢の血管に流れ詰まってしまったりするなど、脳梗塞に至るケースはいくつかあります。危険因子としては、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満など生活習慣病が考えられています。

ラクナ梗塞

脳の太い血管から枝分かれした細い血管が詰まって起こる梗塞のことを「ラクナ梗塞」いいます。ラクナとは「小さな穴」という意味があり、ラクナ梗塞は名前の通り小さな梗塞を意味します。細い動脈の血管の壁は薄く、高血圧などで負担がかかり続けると動脈硬化を起こし細い血管がより狭く硬くなります。よって血流を滞らせる原因になっています。
ほかにもコレステロールが沈着して作り出された粥腫によって血流が途絶えてしまうこともあります。

ラクナ梗塞は病巣が小さく、目立つような症状が見られない場合があります。そのため、症状が見られたときには病巣が多発していることがあります。また発生部位によっては病巣が1つでも、歩行障害や言語障害など様々な症状を呈します。

心原性脳塞栓症

心原生脳塞栓症は、心臓でつくられた血栓が血流に乗って脳に運ばれて血管を塞ぐことで脳梗塞が発症することを言います。心臓に血栓がつくられるのは、心房細動が主な原因だといわれています。心房細動は心臓の拍動リズムが乱れてしまう不整脈の一つです。心臓上部の心房がけいれんを起こしたように細かく震えてしまい、血液を全身に送り出す力が弱くなります。そのため、うまく送り出されない血液がよどみ、血のかたまりができやすくなります。これが血栓となり脳内へ流れ込むことによって、脳梗塞を引き起こします。

脳梗塞の警告!「一過性脳虚血発作」とは

一時的な『しびれや麻痺』などの症状!

一過性脳虚血発作とは、一時的に脳の血流が悪くなり片側の手足に力が入らなくなったり、しびれやまひなどの症状がみられたりします。その症状は数分から数時間で完全に消失してしまうため、そのまま見過ごされたり、放置されてしまうことが多くあります。しかし、一過性脳虚血発作は脳梗塞の警告サインです。
症状が消えてしまうのは、脳の血管内に血栓ができて詰まるものの自然に溶けて血流が再開したということです。これがそのまま詰まってしまうと脳の細胞が死滅し脳梗塞になります。一過性脳虚血発作は前触れの状態になるので、早期発見、早期受診が大切です。とくに発症して48時間以内に脳梗塞になることが多いので「気のせい」と安心せずに受診につなげましょう。

脳梗塞が起こったらどうするべきなの?治療方法も紹介!

できるだけ早く専門病院の受診がおすすめ!

脳梗塞の症状は、突発的に起こることが多くあります。その症状は様々ですが、まずは一刻も早く救急車を呼び、適切な治療を受けることが最優先されます。血流が途絶えている間は、脳に必要な酸素や栄養が行き届きません。するとその先の脳の組織が死んでしまうので、できるだけ早期に血流を再開させる治療が必要になります。

脳梗塞は発症からの時間が重要!

脳梗塞は時間が勝負とも言われていますが、それは発症からの時間で治療方法に違いが出てしまい、その後の経過を左右しかねないからです。また、救急車が到着するまでの間は、頭や首をなるべく動かさないよう安全な場所を確保し、安静を保ちます。意識状態を確認するために名前を呼んだり、声をかけたり反応を伺います。その際、体を大きくゆすったり、叩いたりするなど体をむやみに動かさないようにしましょう。

初期段階では『血栓を溶かす薬』が有効!

治療法は脳梗塞の種類によって異なりますが、発症直後から4.5時間以内であれば血栓を溶かす薬(血栓溶解薬t-PA)が使用できます。脳梗塞が発症して初期段階で血流が元に戻ることにより、症状の改善が期待されています。48時間以内であれば血が固まるのを抑制する抗凝固薬や、血をサラサラにする抗血小板薬を投与します。ほかにも血管内を直接治療する方法があります。

血栓をつくらないことが大切!

血栓溶解薬が使用できなかったり、効果が出なかったりした場合では血管内にカテーテルを挿入して詰まっている血栓の固まりを削ったり、吸引したりして血流を再開させる血管内治療があります。
脳梗塞の再発を予防するためには、血栓をつくらないことが大切です。そのために抗血栓薬の服用を中心に治療を続けることが多くあります。脳梗塞の種類にもよりますが、薬物治療で改善が見られない場合は脳の血流をスムーズにするための手術が行われます。

覚えておきたい!「FAST」とは

脳梗塞や脳出血などを疑い、救急受診するためのスローガン!

『FAST』とは脳梗塞や脳出血などを疑い、一刻も早く救急受診するためのスローガンです。脳梗塞の発症のサインとして典型的な症状を3つあらわしたものに、「T=Time(時間)」を組み合わせてあります。脳梗塞は時間との闘いになります。
「様子がいつもよりおかしい」と感じたら、顔、腕、言葉の症状を確かめてみてください。一つでも当てはまる場合は、すぐに救急車を呼び適切な治療を受けることが大切です。

「F」 Face(顔) 片側の顔に力が入らず、ゆがんでいる。
「A」 Arm(腕) 片側の手に力が入らない。
「S」 Speech(言葉) 言葉がなかなか出てこない。ろれつが回らない。
「T」 Time(時間) 発症した時刻。上記の3つの症状のうち1つでもあった場合、すぐに救急車を呼ぶ。

脳梗塞を防ぐには?

日常生活の中で注意を心がける!

脳梗塞の危険因子には、加齢、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙、飲酒など、基礎疾患や食生活など生活習慣が原因となっていることが多くあります。脳梗塞の発症は血管の中でつくられた血栓によって血流が塞がれてしまうことが原因です。そのためにも血栓がつくり出されないよう、血液をサラサラにしておくことが脳梗塞を予防することにつながります。とくに高血圧、糖尿病、高脂血症は動脈硬化を促進させ脳梗塞以外にもいろんな病気につながるため注意が必要です。

生活習慣を改善させる方法!

生活習慣を改善させるには、食事の見直しや運動が大切になります。食事に関しては、塩分の取り過ぎに注意し、高たんぱく、低脂肪の食事を意識するようにします。さらに適度な運動も欠かせません。毎日の習慣に取り入れられるような軽いウォーキングやジョギングなどから始めてみることがおすすめです。
また、脳梗塞治療後も再発を予防するために適切な治療や定期的な受診によって血圧、中性脂肪、血糖などをチェックし続けていきます。治療したから安心ではなく、健康を維持するためにバランスの取れた食生活、適度な運動を継続していくことが脳梗塞の再発を予防します。

よくあるQ&A

Q脳梗塞は遺伝しますか?

A:
脳梗塞は遺伝性の病気ではないため、遺伝はしないといわれています。しかし、脳梗塞になりやすい体質として、高血圧、糖尿病、高脂血症などの体質になることは否定できません。そのためにも、バランスの取れた食事や適度な運動を心掛けましょう。規則正しい生活習慣を意識し健康管理に努めていくことが大切です。

Q脳梗塞の後遺症にはどんなものがありますか?

A:
脳梗塞の後遺症は梗塞を起こした部位によってその症状は様々です。 ・運動障害:脳梗塞によって損傷した部位の反対側の体が動かしにくくなり、日常生活に影響を及ぼします。

・感覚障害:症状は人によって様々ですが、マヒの部位に触れても感覚が分からなくなり、痛みや温度も感じない場合があります。またしびれや痛みを感じる人もいます。

・言語障害:言葉の理解が難しくなったり、ある程度理解はできるが、伝えたい言葉が出てこなかったりするなど意思の疎通が難しくなります。

・嚥下障害:障害を受けた部位によって症状は様々ですが、嚥下に関する筋肉の神経がマヒすることによって嚥下障害が起こるといわれています。

・高次機能障害:言葉の理解が難しくなったり、ある程度理解はできるが、伝えたい言葉が出てこなかったりするなど意思の疎通が難しくなります(失語)。また、行為に関して頭では理解しているにも関わらず、求められている行為ができない(失行)、ぼんやりしてミスが続いたり、集中し続けたりすることが難しくなる(注意障害)など、脳の損傷部位によってそれぞれ特徴があります。ほかにも新しいことが覚えられない記憶障害や感情のコントロールが上手くいかず、自己中心的な行動や攻撃的になる社会的行動障害など、その症状は多岐にわたります。

Q脳梗塞後に入れる施設はありますか?

A:
脳梗塞後の入居希望がある場合、おもに介護療養型医療施設や老人保健施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどがあります。脳梗塞は特定疾患に認定されているので、介護保険による介護サービスを受けることが可能です。施設によっては医師が常駐していない場合があるので、症状にもよります。病状が安定していないと入居できなかったり、リハビリを専門的に行えなかったりする場合があります。

Q 脳梗塞はリハビリで治りますか?

A:
脳梗塞後の回復については、脳の損傷部位や程度、年齢などによって違いがあります。同じように脳梗塞を起こしても改善する人もいれば、命の危険がある人など、一人ひとりによって病状の経過は様々です。しかし、病状が落ち着いてからリハビリを重ねていくことで手足の動きが回復することがあります。機能回復を目指した訓練を行うことはもちろんですが、残された機能も最大限に生かせるように並行して訓練していくことが大切です。

インタビュアー プロフィール

<中澤 真弥氏>
看護師として働きながら、フリーライター、看護大学教員、介護講師、メディカルマーケティング、ライター育成事業など幅広く活動中。
女性のワークバランスや働き方を改革する必要性を感じ、各メディアで発信、講演も行う。また、医療や介護の未来を変えるべくイベントを立ち上げ、医療、介護、地域とのつながりをつくり、自分らしくイキイキ働ける社会や次世代へつなげるための未来を目指している。

監修者

<藤井 寿和氏>
合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
陸上自衛官を経験後、介護の仕事に転身。医療法人の事業部統括マネージャーに就任した後、独立。

● 介護施設 現場支援コンサルタント
● レクリエーション介護士1級・2級 公認講師
● 介護情報誌「介護Times Tokyo」および「TOWN介護Tokyo」編集長

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