要介護2とはどんな状態?要介護1,3との違い、使えるサービスや費用について解説!

  1. 要介護2とはどんな状態なの?
  2. 要介護2でも一人暮らしできる?
  3. 要介護2と要介護1の違い
  4. 要介護2と要介護3の違い
  5. 要介護度別の介護にかかる時間
  6. 要介護2で受けられる介護サービスは?
  7. 要介護2で在宅介護サービスを受けた場合、かかる費用は?
  8. 要介護2の区分限度支給額は?
  9. 特別養護老人ホームは「要介護2」でも入居可能?
  10. 要介護2の方でも利用可能な施設介護サービス
  11. 有料老人ホームを検討されている方へ
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要介護2は日常生活全般で、見守りや介助が必要な状態です。要介護1,要介護3との違いや訪問介護やデイサービスなどの利用可能な介護サービス、1月にかかる介護費用やもらえるお金について紹介します。

要介護2とはどんな状態なの?

日常生活全般で、見守りや介助が必要な状態!

要介護2は、家事や排せつや入浴、食事などの身の回りのことを一人で行うのが難しい状態だと認定されます。全般的に見守りや介助が必要で、支えがないとずっと立っているのも難しい状態となります。

【要介護2の方のおもな身体状態例】

・身のまわりの管理が難しくなる(例:お金の管理)
・排せつや入浴、食事などで補助が必要
・理解力の低下
・ケガを恐れ、極力動きが減ってしまう など

そもそも要介護2とは?認定基準を解説

要介護度の基準には、下記の5つの介護行為が認定されています。要介護2の場合、5つの介護行為の基準時間(介護に要する時間)が「50分以上70分未満」の方が該当することになります。

【5つの介護行為】

介護行為 内容
直接生活介助 身体に直接触れて行う入浴、排せつ、食事などの介護 など
間接生活介助 衣服等の洗濯、日用品の整理等の日常生活上の世話 など
問題行動関連行為 徘徊、不潔行動などの行為に対する探索、後始末などの対応
機能訓練関連行為 嚥下訓練の実施、歩行訓練の補助等の身体機能の訓練及びその補助
医療関連行為 呼吸管理、褥瘡(じょくそう)処置の実施時の診療補助 など

介護認定の詳しい調査方法や有効期限については、要介護認定とは?調査方法についても紹介!で解説しています。

※有料老人ホームに関するご質問・ご相談は、以下よりお問い合わせください。

要介護2でも一人暮らしできる?

介護保険サービスを利用すれば十分可能!

要介護2の認定を受けていても、一人暮らしは可能です。しかし、介護が必要な状態で一人暮らしをすることに、不安を感じる方も少なくないでしょう。また、ご家族も心配されるケースも多いのではないでしょうか。 「要介護2」は病状の変化など不安要素もある介護度であるため、一人暮らしを検討される場合は、デイサービスや訪問介護等のサービスを活用しながら生活されることをおすすめします。

要介護2と要介護1の違い

身のまわりのことを自分でできるかどうか

要介護2と要介護1での大きな違いは、身のまわりのことを自分で行う際に困難かどうかという点です。要介護1は要介護の中で一番軽い状態です。入浴や排泄など部分的な介助を必要とする場合もありますが、日常生活のほとんどを自分で行うことができます。

一方で要介護2の場合は、身だしなみを整えたり掃除をしたりするなどの身のまわりの行動にも、見守りや介助が必要となります。また、体の機能低下により足腰も弱っていて、立ち姿勢の維持や歩行などにも介助が必要です。

老化による理解力の低下も、要介護1に比べると悪化した状態となります。日常生活における行動を安心して行えなくなる恐れがあります。また、軽度の認知症から状態悪化の疑いがある方もいます。物事を考えたり決定する際にも、介助や手助けが必要となります。

要介護2と要介護3の違い

要介護3では、全面的な介助が必要!

要介護3は、要介護2よりも悪化した状態です。家事は一人でこなすことは難しく、入浴や排泄、洋服の着替えなど身のまわりのことを行う際にも全面的な介助が必要となります。要介護3では、日常生活のほとんどを自分自身で行うことができません。

そのほか、立ち姿勢の維持や歩行も、要介護3では足腰の衰えが要介護2より悪化しているため一人で行うことはできません。また、要介護2では部分的に理解力の低下が見られるだけですが、要介護3では全般的な理解力低下が見られます。
要介護3は要介護2に比べると、在宅での生活は難しい状態といえるでしょう。

要介護度別の介護にかかる時間

内閣府算出の「令和4年版高齢社会白書(全体版)」によると要介護者の介護度が上がると、同居している主な介護者の介護時間も長くなるというデータがあります。

介護度 必要な時に手をかす程度 半日程度 ほとんど終日
要介護1 61.2% 7.5% 11.3%
要介護2 50.2% 12.2% 15.7%
要介護3 27.7% 17.6% 32.5%

※【令和4年版高齢社会白書(全体版) 図1-2-2-9 同居している主な介護者の介護時間(要介護者の要介護度別)】より抜粋。

家族が介護しなければならない時間は増えますが、介護保険サービスを利用することで負担を軽減することは可能です。また、介護が必要なご本人も快適な毎日を過ごすことができるでしょう。

要介護2で受けられる介護サービスは?

要介護2の方が受けられる介護サービスは、訪問介護やデイサービスなどがあります。自宅や自宅からの通いで受けられるものが多く、一人暮らしの方や同居して介護をする家族をサポートしています。 サービスは、都道府県などの指定を受けた社会福祉法人、医療法人、民間企業などにより提供されています。 以下で、サービス毎に紹介していきます。

在宅・通所による介護サービス

サービス 内容
在宅による介護サービス 訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、夜間対応型訪問介護、居宅療養管理指導、定期巡回・随時対応型訪問介護看護
通所による介護サービス 通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーション(デイケア)、地域密着型通所介護、認知症対応型通所介護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス) 、短期入所生活介護(ショートステイ)、短期入所療養介護(医療型ショートステイ)

購入・レンタルできる福祉用具

サービス 内容
購入特定福祉用具 腰かけ便座、自動排泄処理装置の交換可能部品、入浴補助用具、簡易浴槽、移動用リフトの吊り具部分
レンタル可能な福祉用具 車いす、車いす付属品、特殊寝台、特殊寝台付属品、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ、歩行器、歩行補助杖、認知症老人徘徊感知機器、移動用リフト、自動排泄処理装置

※注意
福祉用具をレンタルする際、貸与費用がかかります。介護保険利用で、1~3割の自己負担でレンタル可能です。

要介護2で在宅介護サービスを受けた場合、かかる費用は?

一人暮らしで在宅介護の場合

要介護2で在宅介護サービスを受ける場合の費用について、以下で事例をご紹介します。

かかる費用(1ヶ月):11,000円程度

※内訳
訪問介護(生活支援)  8回/月  1,500円程度
訪問介護(身体介護)  8回/月  3,700円程度
訪問看護        4回/月  2,000前後
訪問リハビリ      8回/月  2,800円程度
ベッドレンタル     月毎   1,000円程度                  

要介護2で施設入居をした場合

住宅型有料老人ホームに入居した場合の費用について、事例をご紹介します。

※東京都世田谷区 住宅型有料老人ホーム 例
かかる費用(1ヶ月):294,000円+(その他費用)

※内訳
施設利用料:   128,000円
食費:      28,500円
管理共益費:   104,500円
生活サポート費: 33,000円
※そのほか費用:
介護サービスにかかわる費用は、別途利用分がかかります。
おむつ代など別途自己負担費用あり。

※生活サポート費は、安否確認・生活相談・緊急時対応のための費用

費用については「住宅型有料老人ホームの費用」でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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要介護2の区分限度支給額は?

要介護2は「19万7,050円」が上限!

介護保険で受けられるサービスには、要介護度毎で区分限度支給額が設けられています。また、所得に応じて自己負担額(1~3割)も決められています。

尚、区分支給限度額を超えて利用した分の費用は、全額自己負担になりますので注意が必要です。

【サービスの利用限度額(1ヶ月)】
要介護2 利用限度額: 197,050円

自己負担の割合・金額
1割負担の場合: 19,705円
2割負担の場合: 39,410円
3割負担の場合: 59,115円

特別養護老人ホームは「要介護2」でも入居可能?

要介護2の方は原則入居できない!

特別養護老人ホームは、原則65歳以上で要介護3以上の認定を受けていることが入居条件となっています。ただし、要介護2の方でも下記の特例条件に当てはまる場合は、特例的に入所が認められる(特例入所)こともあります。

【要介護2の方の特例条件】

・認知症や精神障害、知的障害を患い、日常生活に支障をきたす症状がある。
・認知症や精神障害、知的障害などにより、周囲との意思疎通が困難。
・家族による虐待があり、心身の安全安心の確保ができない状態にある。
・単身であるため、介護が行われない状態にある。
・同居する家族が高齢・病弱であるため、介護を行われない状態にある。
・地域サービスや生活支援サービスなどの介護サービスが十分に提供されない環境にいる。

要介護2の方でも利用可能な施設介護サービス

要介護2の認定を受けている方でも、以下の施設介護サービスを利用することができます。

民間施設

介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 、グループホーム、高齢者専用賃貸住宅

公的施設

軽費老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設 、介護医療院

要介護2の方でも全体の7.25%の方が施設サービスを利用されているようです。(厚生労働省「令和2年度 介護保険事業状況報告書の概要」のデータを基に算出)

安心して快適な生活を送る手段として、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホームといった有料老人ホームや、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの利用を検討することも一つですね。

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