高齢者向け賃貸住宅とは？サ高住との違い、入居条件や居室・設備、費用などを紹介

老人ホーム・介護施設の種類
2025/04/25

# 老人ホームの種類

高齢者が安心して暮らせるバリアフリー設計がなされた高齢者向け賃貸住宅。
サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）とは何が違うのでしょうか？

この記事では、高齢者向け賃貸住宅の概要から、入居条件、居室や設備、そして気になる費用までを詳しく解説します。
ご自身のライフスタイルに合った住まい選びの参考にしてください。

高齢者向け賃貸住宅とは
サービス付き高齢者向け住宅と何が違う？
入居条件について
居室や施設内の設備について
入居にかかる費用
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高齢者向け賃貸住宅とは

高齢者が安心して暮らせるバリアフリー化された賃貸住宅

高齢者向け賃貸住宅は、高齢者が安心して快適に暮らせるように設計された賃貸住宅のことをいいます。
バリアフリー構造や緊急時の対応など、高齢者の生活に配慮した設備が整っているのが特徴です。
物件によっては、見守り・安否確認や生活相談サービスを提供しているところもあります。

一般的な賃貸住宅と比較して、高齢であることを理由に入居を拒否されることが少なく、終の棲家として選ばれることも多くなりました。
介護が必要になった場合でも、外部の介護サービスを利用しながら生活を継続できる点も魅力でしょう。

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サービス付き高齢者向け住宅と何が違う？

高齢者向け賃貸住宅とサービス付き高齢者向け住宅（サ高住）との大きな違いは、必須サービスの有無にあります。

サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）は、安否確認サービスと生活相談サービスの提供が義務付けられています。
入居者は日々の安心を得やすく、困った際には相談できる相手がいる点が特徴でしょう。

また、オプションとして食事サービスを提供したり、訪問介護事業所などを併設し、介護サービスなどを提供したりしているサービス付き高齢者向け住宅もあります。

一方、高齢者向け賃貸住宅は、これらのサービス提供が必須ではありませんが、緊急時の対応やバリアフリー設備は備わっていることが一般的です。

また、高齢者向け住宅は、何にも縛られない、自由度の高さが最大の特徴であり、暮らしている間に介護が必要になった場合は、訪問介護やデイサービスなどの居宅支援サービスを利用する形を取ることができます。

ただし、サービス付き高齢者向け住宅のように、施設内に訪問介護事業所があるわけではないため、常時介護や医療的ケアが必要な状態になると、老人ホームや介護施設への転居を余儀なくされるケースもあります。

高齢者向け住宅とサービス付き高齢者向け住宅、どちらを選ぶかは、ご自身の健康状態や希望する生活スタイルによって異なるでしょう。

▶関連記事：サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）とは？サービス内容・特徴を紹介します

入居条件について

高齢者向け賃貸住宅の一般的な入居条件は以下のとおりです。

・年齢: 通常、60歳以上の方。ご夫婦での入居の場合は、どちらか一方が条件を満たしていれば可能な場合もあります。

・健康状態: 基本的には自立した生活を送れる方が対象ですが、物件によっては軽度の要介護の方も入居できる場合があります。

・保証人: 契約によっては連帯保証人が必要となる場合があります。保証会社を利用できるケースもあります。

これらの条件は施設によって異なるため、詳細については事前に確認することが重要です。

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居室や施設内の設備について

高齢者向け賃貸住宅の居室は、高齢者が安全に暮らせるようにバリアフリー設計が施されているのが一般的です。

具体的には、段差のない床、手すりの設置、緊急コールボタンなどを設置。
居室の広さや間取りは、一人暮らしに適したタイプから夫婦で入居できるタイプまでさまざまです。

共用部分は、一般的なマンションのように、管理人やフロントスタッフが常駐する管理室や談話コーナーとして利用できるラウンジ（ロビー）が設けられているケースが多いでしょう。

いかにも老人ホームといった雰囲気は一切なく、自由に暮らしたい方に適した環境となっています。

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入居にかかる費用

高齢者向け賃貸住宅に入居する際にかかる費用は、主に以下のものが挙げられます。

・敷金、礼金: 一般的な賃貸住宅と同様に、敷金や礼金が必要となる場合があります。金額は施設や居室によって異なります。

・賃料: 毎月の家賃です。居室の広さや設備、立地などによって変動します。

・共益費、管理費: 共用部分の維持管理にかかる費用です。

・その他費用: 生活費、食費、水道光熱費、医療費、介護保険サービス費（外部サービスを利用した場合）などは自己負担となります。

なお、賃料や管理費など居住費の月額費用相場は、17～20万円程度であることが多いでしょう。
利便性のよい都市部ほど、費用が高額な傾向です。

以上のとおり、高齢者向け賃貸住宅の入居費用は、建物の立地や設備、提供されるサービスによって大きく異なります。詳細な費用については、必ず先に問い合わせるようにしましょう。

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