高齢になると、運動不足や筋肉の減退によって転びやすくなります。
ちょっとした段差で躓いたり、バランスを崩すことも増えてきます。
その状態がずっと続くと、転倒する恐れも今まで以上に高くなります。
転倒は、日常生活の中に潜む、一番身近で怖い事故です。
そんな転倒の予防には、「プール」を活用するのがオススメです!
ここでは、「プール」を利用するメリット・効果などについてご紹介いたします。
転倒の恐怖、オススメの対策法
転倒は骨を折ってしまう恐れのほか、そのまま筋力が低下してしまう恐れもあります。
高齢になるほど、人は治癒に時間がかかるようになるため注意が必要です。
とはいえ、日常では筋肉維持の運動や身体づくりはなかなか難しいのが現状です。
無理な運動をすることも、新たな事故やケガに繋がる危険性を含んでいます。
そこで、オススメなのが「プール」を利用することです。
オーストラリアのある研究者によって、運動効果の比較研究が行われました。
【テーマ】:【さまざまな運動をしている70歳以上の男性、約1,700人を対象に運動効果を比較】
すると、結果として「水泳をしている人」が最も平衡感覚に優れており、
転倒するリスクも、3割ほど低くなっていたことが分かったのです。
「プール」は全身運動が可能なだけでなく、水の浮力があるため関節への負担も少なく済みます。
また、水中で動く際にバランス感覚が養われ、他スポーツより多方面で鍛えることができます。
「プール」のメリット
全身の筋肉が鍛えられる
水泳は常に全身に水圧を受けており、その中で運動することになります。
そのため、少ない運動量でも高い効果を得ることが可能です。
下半身だけに負担がかからない
ランニング・ウォーキングでは、下半身に負担がかかり、膝を痛めるリスクがあります。
水泳では浮力によって下半身への負担が軽くなり、関節などを痛める心配はあまりありません。
●関節がすり減ってしまった方
●太ったことで運動できない方
●怪我をしていて負担を軽くしたい箇所がある方 など
このような方は、積極的に「プール」を活用して運動してみましょう!
「バランス感覚」が向上する
水泳は上下左右全ての方向へと、3次元的な動きが可能です。
そのため、空間認識能力を司る脳の神経回路を、発達・促進させる効果が期待できます。
また、「バランス感覚」を向上させる効果についても、副次的に保有しています。
このように、水泳は「バランス感覚」を養うことができ、転倒事故の予防にもつながります。
プールに行ったら何をすればよい?
①:水中ウォーキング
プールに入ったら、少ししゃがんで歩くと、負荷がかかり効果が出やすくなります。
前方に歩く・後ろ向きに歩く・横向きに歩く・スキップをするなどでも効果が見込めます。
腰くらいまでの深さのあるプールにて、実践してみましょう。
②:水中ジャンプ
次に、水中ジャンプにチャレンジしてみましょう。
水中に身体を沈め、その場で両腕を上げて思いっきりジャンプするだけです。
簡単な動作なので、軽い腰痛持ちの方にもオススメです!
運動時間について
運動する時間は、30分〜1時間が適切になります。
長くやりすぎても負担になりますので、十分に注意しましょう。
プールやデイサービス施設によっては、アクアメイト(水中運動療法)を実施しているところもあります。
そこでは、「ストレッチ体操・水中歩行・筋肉強化エクササイズ・リラクゼーション」などを
専門のインストラクターの指示に従って行うことができます。
転倒予防に「プール」を検討している方は、一度地域の施設に問い合わせてみましょう。
介護のコラムについて介護のコラムでは、MY介護の広場[老人ホームを探す]に掲載している施設情報からの情報と、編集部が集めた情報を元に記事を作成しています。
関連記事
どんな食材に注意したらいいの? 「嚥下障害」の特徴 やる気喪失?高齢者のリハビリでモチベーションを上げるコツ 実は室内のほうが多い!? 高齢者の「転倒」の原因と対策 健康な生活と生きがいを学ぶ、高齢者の【生涯学習】とは? 原因は「生活リズム」? 高齢者にみられる不眠の原因とは?介護ニュースの記事
高齢者だけじゃない!【ロコモティブシンドローム】とは? 【冬の短期入居特集!:札幌エリア】 やる気喪失?高齢者のリハビリでモチベーションを上げるコツ 【短期入居特集!:西日本エリア】 認知症の初期症状かも!?知っておきたい「6つのサイン」よく検索される施設の種類から探す
グループホーム11,692件 介護付き有料老人ホーム3,495件 サービス付き高齢者向け住宅1,470件 住宅型有料老人ホーム378件 特別養護老人ホーム(老人福祉施設)2,838件 軽費老人ホーム356件 介護老人保健施設387件